今後の金利はどうなる~将来の金利上昇に耐えられるか
2013年9月23日
日本の低金利の原因は低成長
「低金利が何年続いてるか、もう長すぎて忘れたよ。」
そんな方がほとんどだと思います。
日銀の政策金利である公定歩合が0%台になったのは、1995年です。
1995年、いわゆるゼロ金利のスタートです。
「えっ、そんな前から!?」
そうです、ゼロ金利が続いてもう18年になるのです。
ゼロと言えばそれ以外にも・・・
・カロリーゼロ
・糖類ゼロ など
気づけば身の周りにはゼロがたくさん。
コカコーラzero侍も出現
この際 営業だけど、
訪問もゼロ!残業もゼロ!
にならないもんでしょうか。
※訪問ゼロ!残業ゼロで売る技術
脱線しました。
さて、この長年続く低金利は日本の経済状況からすれば、異常事態ではありません。
低金利の原因は日本の低成長、デフレにあるからです。
低成長とはいわゆるGDP=国民総生産の成長率が低いということです。
ちなみに1998年にマイナス成長を経験して以来、名目GDP成長率が2%を超えたことは1度しかありません。
この前の2013年4-6月の名目GDP成長率は年率2.9%という発表があり盛り上がったのも当然です。
「日本は今後も成長しない。」という世の中の思惑が、日本の低金利が続いている原因なのです。
良い金利上昇と悪い金利上昇
アベノミクスで久方ぶりに経済成長を感じることができています。景気が良くなれば通常金利も上がります。このまま経済成長が順調に続けば、市場原理に従った経済成長に伴った良い金利上昇が続いていきます。
しかし、その後に消費税増税も控えていますし、前にも述べたとおり日本には1000兆という莫大な借金を抱えていますからそう上手くいくとも思えません。
また、経済成長には公共投資による借金増加が避けられません。
【メガバンクが長期国債を売っ払っている理由】
http://newinnovation.hatenablog.com/entry/2013/09/14/235215
そして、良い金利上昇とは逆に悪い金利上昇が起きる可能性もあります。
悪い金利上昇とは景気が良くならずに、金利だけ上がってしまうことです。
具体的なケースとしては、国自体が借金を返せず債務不履行になる危険性が高まるケースが考えられます。
簡単に言えば、最近起きたギリシャの債務危機がそうです。長期国債の金利が35%を超えました。
2年物の国債はなんと70%を超えたのです。
短期金利の方が長期金利より高くなるという異常の事態まで発生しました。
日本もギリシャと同じ事態に陥る可能性があります。
いつ?どのくらい?
次回、書きたいと思います。
つづく