メガバンクが長期国債を大量に売っぱらっている理由(2)
2013年9月16日
国債保有残高TOP3の発表!!
前回、日本の借金が1000兆を超えたと書きました。
その借金の大半は国債です。
それでは、その国債は一体誰がたくさん持っているんでしょうか。
大量保有者をランキング形式で発表!
それでは、栄えある第一位!
第一位 日本郵政Gr 195兆円!
ちなみに総資産は293兆円でそのうち
国民の貯金と保険が約260兆円。
大半を国債に突っ込んでいることが分かります。
俺らの貯金と保険で国債買ってるんですね。
そして、第二位!
めんどくさいから第三位も!
第二位 日銀 163兆円!
第三位 メガバンク 90兆円!
この3者で約5割の国際を保有していることになります。
利回りが上がると、損が出る国債保有者。
今アベノミクスで湧き始めている日本。景気が良くなれば、金利が上がるのが通常です。みんな安全志向で国債に避難していて国債の需要が高まっていたのが、株やら外国債券等にお金を回すようになり需給が変化するからです。
ただし、金利が上がれば、住宅ローンや設備投資の借入をするときも金利負担も増えるので、アベノミクスでは、日銀に積極的に国債を買わせることで需給の調整をして金利上昇を抑えているのです。
それ以外にも、金利が上がると一つ問題があります。今国債を保有している人たちの持っている国債の価格が下がり、時価評価の損失が出てしまうのです。
金利が1%上昇すると、メガバンクで数兆円規模の損失が出るということです。日本郵政は正直少し心配です。
メガバンクが長期国債を売っているということは・・・
それは、とりもなおさずメガバンクは今後長期金利が上昇する可能性があると考えているんだと思います。特に長期国債を売っているのは、長期国債の方が変動が大きいからでしょう。
ちなみにメガバンクは2013/4-6月で19兆円国債保有残高を削減した様です。特に、SMBCの国債保有残高は3月末の20.7兆円から6月末には11.5兆円と9.2兆円減らしほぼ半減になったそうです。
間違いなく、今までとは様子が変わってきています。少しずつ、少しずつ。けれど確実に。日本の金利が上がり始めたときの準備が必要かもしれません。